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【イベントレポート】2011.1.14.Fri.
 「メディカルデザインにまつわる薬事法と市場・マーケット予測」

新年1月14日、九段下カンファレンスルームにおいて、MDA2010特別セミナー「メディカルデザインにまつわる薬事法と市場・マーケット予測」が開催されました。
年初という忙しい折にも関わらず、約70名もの方にご参加いただき、メディカル・デザイン・アワードの盛り上がりを感じさせるセミナーとなりました。

セミナー開催の目的について

さまざまな制約の中でデザイナーが参入しづらいとされる医療・介護領域。このセミナーの目的は、医療・介護の実際の現場に役立つ商品化に近いデザインができるよう、それら領域の知識を少しでもデザイナーに知っていただくことにありました。
そこでよりアワードへのアイデア・作品応募がイメージしていただきやすいように、今回のセミナーでは、第1部「薬事法の概要とデザインする上での注意点」、第2部「病院・在宅医療・介護分野における市場・マーケット予測」、第3部「Medical Design Award2010 追加課題部門 企業プレゼンテーション」の三部構成といたしました。

第1部 薬事法の概要とデザインする上での注意点

講師:小平 直氏(行政書士・医療コミュニケーター)
第1部では、小平氏より医療機器の定義や、リスクに応じたクラス分類など、医療機器に関する基礎知識についてわかりやすく解説していただきました。また、新たにデザインを変更する場合における医療機器承認手続きの可否など、実際に商品デザインに携わる際に重要となる注意事項に触れるなど、デザイナーの皆さんがこれまであまり知ることのない具体的な事例も多く紹介された有用な講演内容でした。

※講師の希望により、第一部のセミナー資料の公開はいたしかねます。ご了承くださいませ。

第2部 病院・在宅医療・介護分野における市場・マーケット予測

講師:酒井 雄二氏 (NPO法人医療制度研究会理事)
酒井氏は、超高齢化社会が進みゆく中で医療費の国民負担が増加し、病院の病床数が削減され医療が行われる場が病院から在宅へと移りゆくという現実を、統計データをもとに解説。このような現状で病院・診療所・家族がそれぞれに抱える問題を提起しながら、患者のためにあるべき医療の姿、それを支えるチーム医療や地域連携の重要性について、ご自身の経験も交えてお話しいただきました。

多くの資料やデータを提示いただき、医療の現状をリアルに語っていただいたことで、これまで人ごとと感じてきたであろう高齢化社会の現実を参加者各自が知り、その解決の手段としての「デザイン」の使命を考える良い機会となりました。
第二部セミナー資料ダウンロードはこちら(4MB)

追加部門プレゼンテーション

最後に、セミナーの締めくくりとして、昨年末に新たに追加となったアワード2部門について「Medical Design Award2010 追加課題部門」として、課題提供企業よりプレゼンテーションを行いました。

療養環境部門「療養空間を豊かにする家具(間仕切り家具)の提案」

株式会社岡村製作所 大藪氏から、療養環境・空間のより良いデザインを考えるにあたっての重要な点を説明。病室空間の歴史的変遷や厚生労働省通達による特別療養環境室の基準などを説明。患者さんにとって快適でありながら、医療従事者の動線を邪魔せず処置がしやすいな環境を作り維持することが重要であることをお話しいただきました。
本部門の詳細はこちら

コミュニケーション部門「院内における円滑なコミュニケーションの為の仕組みづくり」

続いてコクヨ株式会社 亀井氏によるコミュニケーション部門の説明へと移り、医療従事者の方たちが快適で働きやすいさ、働きやすさを高めるために、人同士の心のつながりを考える必要性について言及。具体的な事例として、電子カルテ導入後もすっきりした動線を維持し、スタッフが顔を見てコミュニケーションしやすいナーシングカートを紹介されました。
本部門の詳細はこちら

最後に

参加者の方からは、『薬事法の基本的な理解が得られた』『医療の問題点や今後の展望から、ビジネスチャンスを垣間見ることができた』などの感想をいただきました。これまであまり知るチャンスのなかった、医療を取り巻く数々の法律や制度に関する知識をデザイナーの方々に知っていただく第一歩となりました。

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