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小野 由記子 【アドバイザリーボード】 (社団法人 日本インテリアデザイナー協会 理事) |
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社団法人日本インテリアデザイナー協会にからだとこころのケアデザイン委員会が発足したのは2007年です。『からだが傷ついたり心が弱った時にこそ 心地よい住環境や安全で使い良い家具、道具が人びとの快適性を支える』を趣旨として、ケアデザイン展、出版、シンポジウムなどを重ねてまいりました。それらは一般参加者の声をお聞きする好機会になり、同時に同じ思いで活動されている個人や団体とのリンクも生れました。そうした中で常に感じる事は、生活者(患者)と医療、研究者、デザイナー、関連企業間の相互の繋がりが驚くほど希薄である事です。特に患者の快適性への思いは胸の内に仕舞われたまま遠慮、諦めからか、リサーチ不足に因るものかほとんど聞こえて来ないのです。また見識のある設計者、デザイナーの声、看護、介護される方々の思いもなかなか社会に届かないのです。
今回、第一回となるメディカル・デザイン・アワードは 健康、医療介護の分野に新たなデザイン発想での問題解決アプローチを見出す画期的な試みです。
この活動の成り行きが様々な媒体を通じて生活者に届き 多くの共感を得ると共に社会的なムードが生まれて来ることを期待しております。
プロフィール
女子学院高校卒業 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリア専攻卒業 株式会社乃村工藝社勤務 1985年 小野意匠計画設立 1986年 Norman Foster Associates,Londonにて研修 2003~ 文化女子大学造形学部 住環境学科 非常勤講師。
■2008年 APSDA 国際会議出席
(Asia Pacific Space Designers Association)